生きる意味の探求 飯田史彦：翻訳・責任編集 徳間書店
『生きる意味の探求』は福島大学助教授の飯田史彦さんが『 Discovering Your Past Lives 』（Glenn Williston & Judith Johnstone著）を翻訳・責任編集された本で、退行催眠により明らかにされた人生の目的や人生の仕組みについて書かれています。
この本では「過去生」などといった事柄になじみのない方々のために具体的な実証データを示しています。
退行催眠を行う際のアドバイスなどもあり、退行催眠について興味のある方には参考になると思います。
退行催眠で知り得た因果の法則について
「因果関係の法則」とは、「すべての出来事とその結果をつなぐエネルギーの流れ」であること、そのエネルギーは否定的な方向にばかり向いているのではないことを、知ったのである。
人生から逃げて、責任を回避しようとする人々は多い。そういう人たちは、何でもかんでも「過去生での悪い所業（しょぎょう）」のせいにしてしまい、自分の力で積極的に幸福を築きあげようとしない。しかし、すべての結果（人生におけるすべての出来事）を生み出す原因は自分自身であることを認識すれば、「自分で創造的に道を切り開けば、幸福と自己の完成に近づいていけるようになる」のである。
人は、自分が自分の人生に責任を持たねばならないということを、ただ単に知らないだけなのだ。「現在の苦しみは、過去生の出来事に立ち向かう勇気がないために起こっているのだ」ということに、気づいていない。「そうか、別の生き方もあるんだ」と思えるようになることは素晴らしい発見であり、その発見によって心は解放され、たとえようもなく素晴らしい自由を味わうことができるようになるのである。
ブッダは「因果関係の法則」を、端的（たんてき）に、しかも見事に、「結果は原因に引き続いて起こり、それはまるで雄牛（おうし）に引かれる牛車（ぎっしゃ）のようなものである」と説明している。イエスも、この最も普遍的な原則を、同じように比喩（ひゆ）的に表現している。「種を蒔（ま）けば、刈り取らねばならない」と。
「因果関係の法則」は、完全なる「正義」である。そこには交渉の余地などなく、金や権力や地位などによって、人間に序列（じょれつ）をつけることもない。「結果」は、常に、直接的に、「原因」から生まれたものであり、よい結果が出ることもあれば、悪い結果がでることもある。しかも、最後の審判（しんぱん）の日がいつか訪れるのではなく、「どの一日も、どの時間も、どの瞬間も、常に審判の時」なのである。
過去の自分は今の自分とつながり、今の自分は未来の自分とつながっています。そう考えればやはり今この瞬間を大事に精一杯生きてゆくしかないのだと思います。
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