天使クラブへようこそ 山川紘矢著 マガジンハウス
自らを「傲慢な大蔵省の役人であった」という山川さんは今では「見えない世界にいる精霊と話すことができる人」となりました。奥さまも精霊とお話ができるそうです。
山川さんは本の中でエベレットという方の言葉を引用して「前世を知りたいなどと思わない方がいい。今、生きている人生ひとつでさえ、ままならずに、十分問題をかかえているのに、前世の問題までかぶってしまったら、どうするんだね。人は理由があって、前世のことをすべて忘れて生まれてくるんだよ。わかっていい時がくれば、自然とその時がきて、わかるから」とおっしゃいます。
多くの聖人、哲人方も「今」を生きる、生ききることの大切さを説いておられます。前世療法のように前世を知ることによって魂に残った傷が解消され苦しみから解放されることもありますが、それも必要な時に知らされることで興味本位に前世を知る必要はないと思います。
「生まれ変わりや、魂のことがわかってくると、人生が変わります。確実にです。どんなことがあっても、うまく乗り切れるようになります。すべて自分の人生に起こることは、自分の魂をみがくため、自分が成長するために起こっているのだとわかれば、力がわいてきて、どんなことでも克服できます。」と言われますが、まったくその通りだと思います。少し見方、考え方をかえるだけで生きることがずいぶん楽になることを私も体験しました。
だから「今、あなたは幸せですか？人生はうまくいっていますか？今、幸せでなくてもいいと思います。今、人生がうまくいっていなくてもいいでしょう。人生って、魂がいろいろなことを体験したいがために、生まれてきたらしいんですね。だから、どんな状況にいてもいいみたいです。もし、今、不幸だったら、十分にその不幸を体験しつくし、よく味わい、感謝したらどうでしょうか？人は幸せになろうと思えば、幸せになれるんです。ちょっとそのこつさえ、学ぼうとする意志があればってことですけど。」という山川さんの言葉が納得できます。
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