インターネットと古書

　　今、指圧の大家である増永静人先生の本を読み返しています。
　読むたびに素晴らしいなぁ、僕もこうありたい、と思う。

　増永先生の著作はほとんど持っていますが、絶版となっている「臨床心理学序説」は持っていませんでした。
　読み返しているとき「くわしい心理学的効果に関心をもたれる方は拙著『臨床心理学序説』（邦光書房刊）によって、指圧の心理学的意義と、そのような人間の根本的な心理構造、さらに精神療法の正しいあり方などについて勉強してくださるようにお願いします。」（症状別家庭でできる指圧60p）
　という文章にであいました。前から興味を持っているうえに、このような増永先生のお言葉にであって、何としても「読んでみたい！」という気持ちが高まりました。
　増永先生が『経絡指圧治療百話』で紹介されている『善悪因果経』も以前、国会図書館で漢文のものはコピーしましたが、訳はこれまで見つかりませんでした。
　インターネットで検索すればもしかしたら何かわかるかもしれないと『Google』で検索しました。
　すると何と！高崎の古本屋さんに『臨床心理学序説』が出ているではありませんか！！
　さっそく注文して送っていただきました。
　『善悪因果経』は詳しい訳ではありませんが、和訳のついた経本を愛知の仏壇屋さんで見つけました。

　インターネットの力って本当にすごい、とあらためて感じました。
　これまでだったら到底ふれることのできない情報にアクセスすることができる。ありがたいことだと思います。
　また時々ひそかに検索をかけている本がありますが、どこにも出ていません。でもそのうちきっとどこかの古本屋さんが情報をのせてくれるにちがいありません。その時を楽しみにしています。