新天地

　近所の公園の一つが廃止されることになりました。
　そこには木が何本も植わっていて夏は木陰をつくり、秋は紅葉を楽しませてくれました。
　敷地がフェンスでガチッと固められた時、これらの中の木々はすべて切られてしまうのかと思うと、何ともやりきれない感じでした。

　工事が始まったなぁ、と思って数日後、近所の空き地に根っこをちゃんと残して移植できるようにしてある木が横たわっていました。
　「あっ、助かったんだ！」と思うと何だかとてもうれしくなりました。
　今は無造作に切ってしまうことはないのですね。
　新天地でも元気に育ってほしいと思います。

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