一番好きな仏像

東京国立博物館 本館前にて

　私が一番好きな仏像は、奈良 中宮寺の本尊 国宝 菩薩半跏像 です。

　指先を右頬にあてた漆黒の半跏思惟像は有名なのでご存じの方も多いと思います。
　その菩薩半跏像が３月８日から４月１７日まで上野の東京国立博物館で拝むことができます。
　今日は午後から休みなので行ってきました。

　上野駅の公園口を出ると休日なのでまあ、ものすごい数の人でした。
　「これは混んでいて遠くから少し拝めるだけかな」と思いつつ、国立博物館へ向かいました。

　上野公園は博物館や美術館、動物園などいろいろあるので駅前の人々はそれぞれの目的地に向かってちりぢりになり、博物館入り口にたどり着くころにはそんなに混んではいませんでした。

　菩薩半跏像にお会いできるのは、かれこれ１０年ぶりくらいでしょうか。
　菩薩半跏像に参拝させていただくのが一番の目的で奈良を訪れたこともあります。
　これまで４〜５回は訪れていると思います。
　中宮寺は法隆寺の隣にありますが、小さなお堂に畳が敷いてあり、そこでゆっくり菩薩半跏像を拝むことができます。
　気品と慈愛に満ちた菩薩半跏像と斑鳩（いかるが）の里の のどかな風景とが相まって何とも癒される時間と空間です。

　今日は休日にもかかわらずそんなに混んでいなくてゆっくりお参りさせていただくことができました。

　中宮寺では正面からしか拝むことができません。もちろんそれだけでも充分なのですが、博物館ではこの間の唐招提寺の仏像でもそうですが、普段見ることの出来ない横や、裏側にまわってゆっくり拝むことができるのがうれしいです。

　今は奈良まで行く余裕がないので、とてもありがたかったです。
　来月の１７日までなのでもしかしたらもう１回くらいお会いしに行ってしまうかもしれません。

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