音楽の遺伝子
最近、甥が歌手であり、作詞家、作曲家でもある“槇原敬之（まきはらのりゆき）”さんにはまっている。
ファンクラブにも入ったらしい。
ＮＨＫで３月２９日に放送された『音楽の遺伝子』で槇原さんが出演されるのをテレビ欄で見つけたので、兄に電話して甥に伝えるように頼んだ。
彼も番組のことは知らなかったみたいだ。
家で見るだろうけれども後でＤＶＤに焼いてあげようかな、と思っていたので、ＤＶＤレコーダーに録画しておきました。
しばらく忘れていたのですが、先日録画しておいたのを思い出してパソコンにデータを移しました。
槇原さんのことはほとんど知らないし興味はなかったので番組を見ようとは思わなかったのですが、ちゃんと撮れているかな？と思い、ファイルをクリックしました。
番組がはじまり、最後まで録画できているか飛ばし、飛ばし確認しはじめた時、画面に美輪明宏さん（歌手、霊能力者）の若い時の顔がパッと映し出されたのでびっくりしました。「な、なんで槇原さんの番組に美輪さん！？」
思わずそこから番組を見始めてしまいました。
槇原さんの番組になぜ美輪さんなのか、すでにご存じの方も多いと思いますが、番組の概略をご紹介します。
『音楽の遺伝子』とは槇原さんがご自分の音楽を作り上げる過程で大きな影響を受けたミュージシャン達の系譜のことです。
槇原さんは中学生の時、坂本龍一さん達のグループ、イエロー・マジック・オーケストラの音楽にふれ、テクノポップのとりこになりました。
しかしただ単に電子楽器を演奏しているのではなく、その曲の美しさから音楽の様式美を、そして多重録音で音楽に厚みをつけることを学びました。
また、学校の帰り道、ラジオから流れてきたカレン・カーペンターの「遙かなる影」（Close to You）を聞いて衝撃を受けます。
それまで歌声は単なる楽器のひとつでしかなかったのですが、思いをまっすぐに伝えることの出来る歌声のもつ力に魅了されました。
1984年、坂本龍一さんがディスクジョッキーをつとめていたラジオ番組「サウンド・ストリート」のデモテープコーナーに投稿し、認められたのをきっかけとしてメジャーデビューしました。
その後デビュー２年目で「どんなときも。」がミリオンセラーとなり1991年の紅白歌合戦にも登場しました。
しかしあまりの忙しさから、新鮮で楽しかったことが色あせてしまい、くたくた、ボロボロになってぐちばかり、全てのものに無感動になっていきました。
それでも売れ筋のラブソングを求められていた槇原さんは、ごう慢になっていく自分に気づきませんでした。
そして1999年、麻薬所持の罪で逮捕されました。
保釈後実家にもどった槇原さんは、心から音楽作りを楽しんでいた頃を思い出されたそうです。
そんな時、美輪明宏さんの著書『紫の履歴書』に出会ったのでした。
美輪さんの本には人として生きる信念がつまっていました。
美輪さんの本を読んでから槇原さんは、ころころと時代とともに変わる「常識じゃなくて真理を信じるようになった」そうです。
そして美輪さんの飾り気のない言葉で真っ直ぐな真実を伝えてくる『ヨイトマケノ唄』にふれ、心をわしづかみにされました。
「こんな歌を歌わなくてはいけない。歌いたい歌ではなく、歌わなくてはいけない歌がある」という思いを強くしました。
そこから生まれたのが『世界に一つだけの花』でした。
この歌は21世紀最初のミリオンセラーとなり、2003年にはSMAPが歌い紅白歌合戦のとりをかざりました。
※以下は『音楽の遺伝子』より『世界に一つだけの花』（作詞・作曲 槇原敬之）の歌詞の字幕よりの引用です。
花屋の店先に並んだ
いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけれど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている
それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる？
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?
そうさ 僕らは世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
歌謡曲にもあまり興味がないため、この歌もじっくり聞いたことはなかったですが、当時、テレビなどであまりにも流されるために歌詞の一部は耳に入ってきました。
そしてそのスピリチュアルな内容に「ああ、そうだなぁ」と思ったものでした。
あらためて歌を聞いてみると本当にそうなんだなぁ、と感じます。
みなそれぞれの使命を持った唯一無二の存在としてこの世に生まれていることがわかっています。
比べる必要などまったくなく、無理に合わせることもなく、それぞれが自分の持ち味を生かした時、持てる力を存分に発揮して光り輝き、進歩、向上してゆけるのだと思います。
槇原さんのようにスピリチュアルな歌を歌う方が増えてくればうれしいです。
槇原さんの言われるとおり、歌声には思いが直接心に届くという力があります。
若い方にも影響力のある槇原さんのような方に、どんどんスピリチュアルな歌を歌っていただくことによって、多くの方が真理に気づくきっかけになればと思います。
それにしても美輪さんの影響力はすごいな。
今夜（4/24）もオーラの泉のスペシャルがあるから楽しみです。
今日はスペシャルだから夜７時からはじまります。
多くの方が見てほしいな、と思います。
写真は自宅近くの歩道のすみっこに咲いていた花です。
花屋の店先に並んだ
いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけれど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている
上の槇原さんの歌のように、園芸用の花も、公園に植えられた花も、そして道端の踏みつけられそうな花も誰が一番なんていることはないですね。
花はただ咲いてそれぞれのいのちを精一杯生きて輝いているんだなぁ、とあらためて思いました。
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