思いがけず U
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| 天照大御神がおかくれになった岩屋の“戸”といわれる戸隠山 |
先週、この間の戸隠神社へのお参りがとてもすばらしかったので、また行かないか、と兄夫婦からお誘いを受けました。
日本屈指の聖地に身をおかせていただけるだけでもありがたいので、今日また一緒にお参に行ってきました。
ですが、先週から私は股関節の調子がよくありません。
２階への上り下りもかなり痛むこともしばしばです。
急な坂道が続く奥社へのお参りはとても無理な状態なので、どうしようかな、とも思いましたが、皆が奥社にお参りしている時、僕は中社で待つことにしました。
江原啓之さんの『神紀行 関東中部 マガジンハウス』では、中社周辺は「息をのむほどのパワースポットだった」と紹介されている場所なので、そのようなすごい場所に１時間半も身をおけば、こんな私でも少しは浄化されるかも…、という淡い期待もありました。
兄たちと中社で別れてからは、ベンチに座って瞑想したり、中社周辺を散策したりしようかなと思っていましたが、社務所に祈祷や祈願を受け付けていると書いてある紙が貼ってありました。
時間もたっぷりあるし、こんな機会もなかなかないので、おはらいをお願いすることにしました。
こんどはじめる慈光院が真理を広め、魂から心から体から癒される本当の意味でのお寺となりますよう、そしてそれにふさわしい人となりますよう祈願させていただきました。
本来神社等は“お願い”をする場ではないと思いますが、この際だからとお祈りをさせていただきました。
祈願がはじまってからしばらくすると、ご神霊に感応したからなのか、ただありがたさを感じたからなのかわかりませんが、涙がじわじわっとわいてきて幾度となくほほをつたいました。
こんなつもりではなかったのに思いがけず拝殿の中に入れさせていただいておはらいを授かることができてとてもうれしかったです。
おはらいを終えてから兄たちが来るのを待つため、鳥居の外のベンチに座っていました。
それまで晴れ渡っていた空がにわかに曇りだし、ぽつぽつ雨が降ってきたかと思ったらザーッと降り始めました。濡れてしまうので大木の下に身をよせました。
兄が迎えに来てくれて、皆が待つ戸隠そばのお店に着いた頃にはまた晴れてきました。
今日、帰ってから『神紀行 関東中部 マガジンハウス』を読み返していると諏訪大社のところで、「ぼくの実体験では、龍神系のサンクチュアリを訪れるとき、よく雨に遭遇します。それも一日中降り続くような雨ではなく、晴れているのに雨が降ったり、短時間のうちに一気に雨模様になったりすることがほとんどです。龍神が参拝をお喜びくださって、あたりの大気を浄化する、恵みの雨を降らせてくださっているのでしょう 52p」と書いてありました。
まさにこのような現象だったので、「もしかしたら参拝を喜んでくださったのかな…」などと自分勝手な想像をめぐらせてしまいました。
いずれにしてもまたありがたく、貴重な１日でした。
戸隠神社 中社の境内です
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