左手の親指

ペンゴの画面です

　少し前に指圧をしていたら左手の親指の付け根がキリッと痛みました。
　「ああ、押し方がよくないんだな。気をつけなければ…」と思いました。

　指圧も体重をかけてゆっくり押していれば指にはそれほど負担はかかりませんが、急いでいる時など、ゆっくり体重をのせるのではなく、指に力を入れて押してしまうと腱を痛め、腱鞘炎になったりします。何でも“小手先”でやってはダメですね。

　そんな痛みが何回か続いていた時、ハッと気がついたのです。
　この痛みの原因は指圧のせいではない。「あれだ！！！」と…。

　“あれ”とは『ペンゴ』のことです。
　『ペンゴ』とはゲームメーカーの株式会社 セガが1982年に発表したアーケードゲームのことです。

　1982年といえば私は大学２年生です。
　高校２年生の時、大流行したアーケードゲーム『スペースインベーダー 』が株式会社タイトーから発表されました。
　私もはまってよくゲームセンターへ行きました。
　それからお寺へ行くまでいろいろなゲームをやりましたが、その中で一番好きだったのが『ペンゴ』なのです。
　ゲームの内容は、ペンゴというペンギンを操作してスノービーという敵キャラにアイスブロックをぶつけてやっつけるアクションゲームです。ダイヤモンドブロックを三つ並べるとボーナスがもらえます。

　実に単純なゲームですが、画面をクリアしていくとスノービーの動きも速くなり、すぐつかまる危険度が増すし、ダイアモンドブロックを並べてボーナスをもらう余裕もなくなってきます。そこをテクニックを駆使して切り抜けていくところにおもしろさがあるのですが、思わず熱くなってしまいます。

　『ペンゴ』はアーケードゲームですから、飽きられてしまえばゲームセンターからなくなります。
　一番好きなゲームだったので、ゲームセンターからなくなってしまった時はとても残念でした。

　そんなことで遊ぶこともできなくなってしまった『ペンゴ』でしたが、人気があったため、1998年セガからパソコンに移植されました。『セガ メモリアルセレクション』と言って当時はやったゲームが３本入っています。

　毎回100円払うことなく、パソコンで好きな時に好きなだけ遊べるようになった『ペンゴ』でしたが、ゲームパッドの調子も悪くなり、いつしか遊ばなくなっていました。（写真は『セガ メモリアルセレクション』のＣＤです）

　最近患者さんが近くにパソコン屋ができましたよ、というので行ってみました。
　ふと見るとゲームパッドが千円で出ていたので、『ペンゴ』できるかな、と思わず買ってしまいました。

　『セガ メモリアルセレクション』のＣＤを棚からゴソゴソ引っ張り出して、パソコンにインストールしようとしたらＯＳのバージョンが違うとはねられてしまいました。
　やはりVistaではダメかなと思いましたが、『ペンゴ』の実行ファイルだけハードディスクにコピーしてダブルクリックしてみました。
　すると立ち上がってくれました。
　それから毎日１〜２回やるようになったのでした。

　敵キャラ、スノービーの動きが速くなってくると、こちらも逃げようと必死になりますが、その時かなりの力をこめてゲームパッドを操作しているのに気がつきました。
　別に力をこめたからといってペンゴが早く動くわけではないのですが、思わず力が入ってしまいますね。そのゲームパッドの操作が主に左手の親指なのでした。

　でもこれに気がついてからあまり熱くならないように意識しています。また、時々左の親指の付け根をもんでいます。そんなにまでやっているのはバカみたいですねぇ。
　どんなに長くやっても10分ほどで終わるので気分転換にはちょうどよいです。
　『セガ メモリアルセレクション』はもう10年前に売り出されたソフトなので販売されていないと思いますが、『ペンゴ』はやはり人気があるので、今でも携帯各社の『ぷよぷよ！セガ』というサイトにいけば携帯で『ペンゴ』ができます。月額315円だそうです。

ゲームパッドと痛めた左指

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