今年（2014年）1月11日（土）と18日（土）の二週にわたってＮＨＫ[ＢＳプレミアム]で「ザ・プレミアム 超常現象」という番組を放送しました。
以下、番組の内容はNHKONLINEからの引用です。
ザ・プレミアム 超常現象 第１集「さまよえる魂の行方」（1月11日放送）
幽霊、生まれ変わり、透視、テレパシー…。超常現象を、科学的に解明しようという試みが、急速に進んでいる。第１集は、死後の世界や魂の謎を解明しようという科学者たちに迫る。イギリスで行われた幽霊城の大規模調査。電磁波や低周波音測定器などの最新機器が異常な数値を捉えた。その分析からは、心霊現象の意外な正体が明らかに。さらに、子どもたちが語る前世の記憶や、臨死体験の証言を、科学的に分析する試みを追う。
ザ・プレミアム 超常現象 第２集「秘められた未知のパワー」（1月18日放送）
念力、テレパシー、透視、予知…。「超能力」と称される不思議なパワーは本当に存在するのか？トリックや思い込みだとする風潮が主流を占める中、その真偽を最新の科学的手法で見極めようと挑む研究者たちがいる。脳科学や統計科学を駆使したさまざまな実験から、ごく普通の人々にも科学では説明がつかない不可思議な能力が備わっているという驚くべき可能性が浮かび上がってきた。科学の先にある謎は、私たちに何を物語るのか。
私も自分のホームページで「臨死体験」や「退行催眠（今回は退行催眠の話はありませんでした）」などの研究によって魂や霊的世界の存在が明らかにされつつあると何度もご紹介しているように、この問題にはとても関心があります。
現代の科学ではいわゆる超常現象がどの程度解明できているのか、その取り組み方などいろいろ知ることができて参考になりました。
『超常現象 第１集「さまよえる魂の行方」』では、幽霊がよく出ると言われる城での科学的調査や、子どもが証言する生まれ変わりの話の検証、臨死体験などが取り上げられていました。
研究者の中にはご自分の科学的研究の成果から「死後の世界など存在しないでしょう」と断言される方もいらっしゃいましたが、いつものように？霊の存在が証明されたわけでも否定されたわけでもありませんでした。
状況証拠からすれば人間は死後、魂の存在となり輪廻転生する、ことが明かだと私は思いますが、否定したい方にとってはどのような“証拠”がでたとしても反論されるのではないかと思います。
霊の話（と言ってはいけないかもしれませんが）は昨年の8月23日に同じＮＨＫで、『ＮＨＫスペシャル 東日本大震災 亡き人との“再開”〜被災地 三度目の夏に〜』という番組が放送されました。
震災で亡くなった方達が遺族となった家族の前に現れたり、存在をしめす現象が起きたりの報告がたくさん寄せられているそうです。
この番組では４つの例を取材して放送しました。
亡き人の存在を感じた遺族は癒されたり、慰められたりしました。
“霊”の存在が一般的に認められてはいないためＮＨＫは“霊”という言葉は使わず、ただ“不思議な出来事”と説明していましたが、亡くなった霊たちは遺族が深く悲しんでいる様子を感じ、自分は大丈夫だよ、と伝え励ましているのだと私は勝手に思っています。
私はお葬式の導師をしている時、祭壇がやけに明るく感じられることがあります。
昨年、ある方のお葬式の時もそうでした。祭壇がものすごく明るく感じられたので、「ああ、光の世界へ行かれているのかな」と勝手に思っていました。
葬儀も終わり火葬するため窯にご遺体を入れる瞬間、天窓から光が差し込み、棺が光で包まれました。そして入れ終わると同時にその光もサッと消えてしまいました。その日は曇りだったのですが、その時だけ光が射したのでした。
他の葬儀や法事でも似たようなことが何回もあります。臨死体験の報告では亡くなると光ばかりの世界に行くようですが（この世に執着がない場合）、亡き人が光の世界に行ったよ、とメッセージくださっているのだと私は勝手に思っています。信じられない方にはバカバカしくて聞いていられないでしょうね…。
『第２集「秘められた未知のパワー」』ではテレパシー（人間の意識が空間を越えてつながること）の研究がいくつか紹介されていました。
私自身よく理解できていないので、ここで詳しく説明することはできないのですが、脳の活動を画像化することのできるfMRIという機械によって離れて全く何の接触もない人同士の脳に同期現象が起こることが明らかにされたり、乱数発生器という量子を利用して五分五分の格率で０と１を発生させる電子機器は外部からの影響を受けないように作ってあるのに、9.11のような世界中に報じられるような大きな出来事が起きた時に乱数発生器に大きな偏りが生じることが分かってきました。
これらの実験から離れた人同士でも互いに影響し合っていることや、人間の意識が具体的なモノに影響を与え、変化をもたらす可能性があることがわかってきました。
私自身は昨年おもしろい体験をしました。
ある日患者さんに「先生、35歳の○月○日に人生での大きな出来事がありませんでしたか？」と突然聞かれました。
確かに35歳に人生の大きな転機があったことは覚えていましたが、日にちまでは覚えていません。
私は写真が好きでデジカメを買ってからは写真を毎日撮っています。
写真はパソコンに整理してあるので、すぐその場で○月○日の写真を確認してみました。
本当に「えっ！！！」でした。まさにドンピシャで○月○日に人生での大きな出来事があったのでした。
患者さんは「相手の人からの思いが私にきています。日にちは数字で見えたので間違えないはずです」と言われました。
私にとっては大きな出来事でしたが、極めて個人的なことなので患者さんがそれを知るよしは全くありません。
日にちだけではなく、そのことを裏付けるようなことで私が納得することも言われたので、驚きました。
私の体験の場合、私の人生での大きな出来事に関わった方の思いが、患者さんに伝わり、それを感じることのできたということです。
“思い”にはパワーがあり、やはり伝わるんだと改めて強く感じました。
そもそも私は僧侶なので葬儀や法事などで、亡き人の冥福（死後の幸福）を祈るのも役目の一つです。
もし魂もなく、思い（祈り）も通じないのだとしたら、お金をいただいてからにとんでもない茶番をしていることになりますね。
魂やテレパシーなどの超常現象が科学で解明され早く常識になればいいと思います。
人間の本質は魂でこの世にさまざまな経験を積むために（修行して向上するため）に何回も何回も生まれ変わっている。
世の中には因果応報という仕組みが存在する、等のことが常識となったら人はいたずらに人生を悲観したり、他人に対して滅多なことはできないのではないでしょうか。
超常現象の科学的研究が発展することを願ってやみません。
※同じ内容を『こころの世界』にも掲載しています。
