思い出とさよなら
 |
| 長年お世話になったＤ棟です |
私は幼稚園入園時から大学卒業時までの約２０年、世田谷区の上用賀という町に住んでいました。
子どもの頃の思い出が詰まった大切な場所です。
父が公務員だったので公務員住宅に住んでいました。
私たちが入居した時は新築でしたが、あれから約５０年も経ってしまいました。
今年の１月に兄が仕事で団地の横を通った時、団地の周りに柵がしてあり、中に入れなくなっているのを発見しました。老朽化もすすんでいるでしょうからいつかは取り壊されると思っていましたが、実際にその時がきてみると思い出の地がなくなってしまう寂しさがありました。
父はもう亡くなっていますので、母と兄とで一緒に最後に一目見に行くことにしました。
私が越した頃の上用賀はまだまだ畑も多く、近くに馬事公苑、砧公園もあり、自然豊かな場所でした。
柵が巡らされて団地に近づけないかと思っていたら、そうでもなく住んでいた棟の近くに行くことができました。
今はマンションが多くなり町の雰囲気が少し変わってしまいましたが、団地を見ればどこを見ても思い出が詰まっていて子どもの頃にタイムスリップしてとても癒されました。
「ありがとうございました。ありがとうございました」と感謝の言葉が口を衝いて出て頭を下げていました。
 |
| Ｄ棟の前にあった“森”です。ここでよく遊びました |
 |
| 焼却炉です |
今では考えられませんが、団地の横（一棟、一棟ごとに）焼却炉がついていました。
父が書類を焼却するのによくついていき、眺めていました。（1977年撮影）
 |
| この日はちょうど誕生日。いつの間にかもうこんな歳に…。 |
 |
| 皆に祝っていただいてありがたいかぎりです |
 |
| 今朝、境内の紅梅が咲きはじめました。春のおとずれを感じます |
| 
