■『 開経偈 』（かいきょうげ）
無上甚深微妙の法は百千万劫にも遭い遇うこと難し
我今見聞受持することを得たり、
願わくは如来の真実義を解せん

【 意訳 】 この上なく深くすぐれた仏さまの教えは、長い時間をかけても出会うことは難しいです。
私は今この教えにふれることができました。
仏さまの説かれる真理の本当の意味が理解できるようにと願っています。

※『 開経偈 』は多くの宗派で読経の前に唱える偈文です。

■『 延命十句観音経 』（えんめいじっくかんのんぎょう）
観世音　南無仏（かんぜーおん　なーむーぶつ）
与仏有因　与仏有縁（よーぶつうーいん　よーぶつうーえん）
仏法相縁　常楽我浄（ぶっぽうそうえん　じょうらくがじょう） 朝念観世音　暮念観世音（ちょうねんかんぜーおん　ぼーねんかんぜーおん）
念念従心起　念念不離心　（ねんねんじゅうしんきー　ねんねんふーりーしん）

【 意訳 】
慈悲の心を持って救ってくださる観音さまにおすがりいたします。
仏さまの目で観ると世の中のすべての物事はつながり、みな光り輝いています。
朝な夕なに観音さまを念じます。
この思いは心の底からわき起こって消えることはありません。


■『 普回向 』（ふえこう）
願わくはこの功徳を以て、普く一切に及ぼし我等と衆生と皆共に、仏道を成ぜんことを。

【 意訳 】
この読経がもたらす幸せがすべての存在に広がり、私たち全てが皆共に真理を体得できますよう願います。


■『 略三宝 』
十方三世一切仏（じーほうさんしーいーしいふー）
諸尊菩薩摩訶薩（しーそんぶーさーもーこーさー）
摩訶般若波羅蜜（もーこーほーじゃほーろーみー）

【意訳】
あらゆる時空にいらっしゃるすべての仏さま。
多くの仏さまたち、修行者たち。
大いなる悟りへの智恵。

※『 略三宝 』は読経の最後に全ての仏さまや悟りへの智恵に対する感謝をあらわした偈文です。

フレーム表示されていない場合はここを押してください

最終更新日：2014年11月11日