はじめてのことば 日木流奈著 大和出版
2001年 9月19日の夜、何気なくテレビをつけたら脳障害の子供のことを放映していました。（TBS系 『世にも奇妙な体験スペシャル３』 19時〜20時54分の一部（12分間）として）
なんだろう、としばらく見ていると脳障害児をご両親が懸命に介護し、文字盤を使うことによってコミュニケーションがとれるようになり、そのメッセージがすばらしい、とのことでした。
本が出ているというので読みたくなり、さっそく取り寄せてみました。
読んでみて流奈さんが６歳から７歳にかけて書かれた内容の深さに唖然としました。子どもとか大人とか関係なく本当にすごい！すばらしい、と思いました。
流奈さんは
肉体の不自由はより私の心を自由にしました。すべての出来事は、あなたの心の持ち方一つで変わります。不幸は幸福に、悲しみは喜びに。愛を、ただ穏やかな愛を示し続けませんか？
（169p：原文には全ての漢字にふりがながふってあります）
と言われています。
目の見えない方が他の感覚が鋭くなるように、｢肉体の不自由はより私の心を自由に…｣も確かなことだと思います。
しかし障害は持っていなくても一般的に“病気”という不自由さを感じるとき、“心の自由”どころか、病気にとらわれ、マイナスの部分だけを拡大して、かえって病気を悪くしてしまうことが多いのではないかと思います。
｢心の持ち方一つで変わります｣という流奈さんの言葉の重みをあらためて感じます。
私の好きな歌と詩をご紹介させていただきます。
一九九六年一一月七日−−コンピューターを下さったシンガーソングライターに贈る歌
生まれたるすべての御魂（みたま）放（はな）ちたる光を求め愛を続けよ
（74p：原文には全ての漢字にふりがながふってあります）
メッセージ20
始まり
命とは人だけのものではない。きっと終わる、そう思っているのだ、人間は。
命の終わりと始まり。本当に言葉通りでしょうか。
生まれ落ちる。
天に召される。
どちらが終わりで、どちらが始まり？
見る位置を変えてみたら、その意味の無さに気づくでしょう。死は始まり、誕生も始まり。すべて終わることはない。永劫（えいごう）の彼方（かなた）があるだけ。愛がすべての魂を癒す。
思い煩（わずら）うことはない。
心配することはない。
死さえも始まりなのだから。
この世の事象（じしょう）は何も恐れることはない。宇宙の理（ことわり）である愛に身を任（まか）せればすべてはかなう。すべての悪いと思うものは、すべて大丈夫（だいじょうぶ）。
命はすべてのものに在（あ）る。和を考えれば、終わりは永遠に来ないと気づくだろう。たとえ、地球の命が尽きたとしても。
（154p：原文には全ての漢字にふりがながふってあります）
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最終更新日：2008年12月12日
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