月のメッセージ 日木流奈著 大和出版
前作『はじめてのことば』につづき、流奈さんが８歳の時に執筆された本です。
読ませていただくたびに本当に魂の言葉なんだなぁ、と感じます。
少しご紹介させていただきます。（4p）
まえがき−−あなたは何を見て、何を聞いて、何を感じていますか？
こんばんは。
私は脳障害児のルナです。
私の耳は多くの波長を聞き取ります。
私の目は多くの波長を見つめます。
私の体はあらゆる波長を感じます。
私は子どもです。
脳障害の子どもです。
私の言葉はただの音にしかならず、
私の体は引きずって動くのがやっとの物体です。
あなたは何を感じますか？
この地球に生まれて何を聞いて、何を見て、何を感じて生きていますか？
話せないから私は聞きます。
動けないから私は見つめます。
そっと、そっと私を無にした時、私は地球を感じます。
私はＬｕｎａ。
月のＬｕｎａ。
日を受け取って、闇夜に光る月、Ｌｕｎａ。
夜空の散歩を許された、動けぬ子ども、月のＬｕｎａ。
心の自由は限りなく、私はいつでも飛び出すことができる。
私の心はだれよりも、遠いお空に飛んでゆく。
けれど気づいてほしいのは、あなたも翼を持っているということ。
私とあなたは同じなのだということ。
それに気づくその日こそ、あなたがもう一度生まれる日。
私はＬｕｎａ、
月のＬｕｎａ。
闇夜の鏡、Ｌｕｎａ。
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最終更新日：2008年12月12日
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